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☆へっぽこノベリストの部屋☆

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第十三章 かくれんぼ

かくれんぼ。

鬼に見つからないように息を潜めて、じっとしているスリル。

でも、このかくれんぼは、遊びじゃないんだ・・・

第十三章 不吉な予感


三人は、まつのきの「ヒミツ基地」に到着した。
「・・・?ここは?」
雫が回りを見回して聞く。

苔むした石壁に、入ってきた鉄製のドア。
むっとする黴の匂いと、ひんやりと冷たい空気。

部屋の中心部には、小さなイスとテーブルがあって、そこには、白衣を着て笑顔で笑う薄水色のワタメの写真が載っていた。

まつのきは走っていって写真を裏返しにすると、


「まぁ、そこら辺の用具は気にしないでくれよなっ!」


と笑った。



まつのきがいった「そこら辺の用具」は、コポコポと音を立てて気泡を出している水槽や、中に・・・スライムのような物体の入った水槽の事だ。


「あれ・・・なんだ?」

雫は床にぺたりと座り込んできく。


「それはいいからさぁ。さっさと、「理由」を教えてくれよ・・」

まつのきが雫を警戒しながら聞く。
「簡単に話すと、幽は煮物に命を狙われているんだ、まぁ・・・」

雫はさっと後ろを振り向く。

そこには、








誰もいなかった。

「どうしたの?」
幽が問う。雫は、首を振り、
「今、誰かがいたような気がしたんだけど・・?」

雫は不思議そうな顔をして、まつのきのほうを向く。


「お前・・・本当に信用していいのか?」
訝しげに、まつのきに聞く。



まつのきは、あわてたように答える。
「あ、あぁ。絶対な。」



まつのきは、ため息をつくと、自分の手を見つめる。


怖いほど、まじまじとまつのきは、自分の手を見つめていた。


まつのきは、ふっと顔を上げ、雫に問う。
「どうして、お前は、昔は僕、だったし、子供のような口調だったのに。いまは、なんでそんな、大人びた口調なんだ?」





雫は、斜め下を向いて、ため息をつき、答える。







「それは、悪魔の呪縛のせいなんだよ・・・」



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